Q. セルフ・セーフティローダとは?
セルフローダーは、ボディの前方を油圧シリンダーでジャッキアップさせて車体を後方に傾斜させることができます。建設・土木工事で使用されるブルドーザーや油圧ショベル、ホイールローダーなどの重機やフォークリフトなどの物流機械を運搬することに長けています。セルフローダーは、主に建設業・運輸業などの業界で使用されます。クレーンを装備している簡易クレーン付きの車両もあります。クレーンを利用してハウス、型枠、小間物などの積み込みを容易にします。
名前が似ているのでセルフローダーと混同されることがありますが、セーフティローダーは、荷台のみがスライドする車両運搬車です。セルフローダーは、車両自体の前部を上げて後部を下げることで地面に近づく形でトラックの車両自体が傾斜を作る点がセルフローダーとの違いです。セルフローダーと同じく、主に建設業や運輸業で利用されます。セーフティローダーは、荷台下の油圧シリンダーを使用して、荷台を後方にスライドさせることで傾斜します。
セルフ・セーフティローダの特長
1. セルフローダ
キャビン(運転席)の後部にある油圧式シリンダー(ロングジャッキやハイジャッキとも呼ばれる)を伸ばすことで、車両の前部が持ち上がり荷台に傾斜を付けた状態でボディ後端に付いた導板を油圧で下ろし、重機を積み込みます。導板の幅を重機の幅に合わせるために油圧によって横方向へ移動させるオートスライダーを搭載している車両もあります。
2. セーフティローダ
セルフローダーと比較して、路面からの載り込み角度が小さくなり、舗装用のローラーやフィニッシャーなどウインチで引きながら積み込めるので、安全を確保しながらの荷役作業が可能です。油圧のリアゲートなどによって、より載り込み角度を小さく出来る仕様もあります。セルフローダー同様に簡易クレーンを架装したものもあります。